logmasnit語

基本文法

logmasnit語の基本的な文法事項を説明します。語順、句構造、修飾語の位置、疑問文・否定文の形成などを含みます。

語順

wag mi apo pag.
私はリンゴを食べている
wag mi apo bag.
あなたはリンゴを食べている
log mi apo bag.
あなたはリンゴを持っている

logmasnit語の基本的な語順はVSO(動詞-目的語-主語)です。動詞が先に来て、その後に目的語、最後に主語が続きます。
上の例だと、wag,logが動詞、apoが目的語、pag,bagが主語となります。
miについては後のセクションでお話しします。

また、この言語には文字がないため、基本的にアルファベットで表されます。また、文末記号も本来はないですが、わかりやすさのために付けています。あってもなくてもどっちでもいいです。

人称代名詞

人称代名詞は、主に4つあります。

人称 単数 複数
1人称 pag (私) pag li (私たち)
2人称 bag (あなた) bag li (あなたたち)
3人称 deg (彼/彼女/それ) deg li (彼ら/彼女ら/それら)

1人称は話し手、2人称は聞き手、3人称は話し手と聞き手以外の人や物を指します。
複数形は単数形に「li」を付け加えることで形成されます。

また、よく主語などに使われる代名詞として、don - それ/あれ が使われることがあります。

時制・相

時制や相は、動詞の後に置かれる助詞によって表されます。
この時制や相を表す助詞のことを時相詞と呼ぶことがあります。

時相詞は、時制を表す子音と相を表す母音から成り立ちます。

時制 子音
過去 t
現在 m
未来 d
不定時 f
母音
開始 e
進行 i
完了 u
無相 a

logmasnit語の時制は過去・現在・未来・無時となります。無時とは、いつも起こっていることなど、時間によらないことを指します。
また、未来を表すときも注意が必要です。未来を表すときはあくまでも「絶対に起きる事柄」にのみ使え、「~するだろう」とする場合は動詞との間にモダリティ助詞「mo」を入れる必要があります。モダリティ助詞については次のセクションで話します。
相は開始・進行・完了・無相があります。無相は、開始から完了までをひっくるめたものという意味合いが強いです。


例えば、動詞「wag (食べる)」に現在進行を表す「mi」を付けると、「wag mi (食べている)」となります。
同様に、過去完了を表す「tu」を付けると、「wag tu (食べた)」となります。

時相詞は動詞句(後で説明します)の最後に置かれ、動詞の意味を補完します。

動詞句

動詞句は、動詞、態、モダリティ、時相詞などを含む構造です。
動詞句は文の中心的な要素であり、文の意味を決定します。

例えば、「wag mi apo pag. (私はリンゴを食べている)」では、「wag mi」が動詞句となります。
ここで、「wag」が動詞、「mi」が時相詞、「apo」が目的語、「pag」が主語、「mi」が時相詞です。

wag pa mi apo pag.
私はリンゴを食べさせる
log bo mi bag.
あなたは持たれている
wag pa bo ti apo deg.
彼はリンゴを食べさせられていた

態は、動詞の形態変化を通じて表され、動作の受け手や行為者の関係を示します。
logmasnit語には能動態と受動態と使役態と受動使役態があります。
受動態と使役態にそれぞれ表す助詞があり、それを組み合わせて受動使役態を作るのです。

使役態 pa 受動態 bo

例えば、動詞「wag (食べる)」に使役態の助詞「pa」を付けると、「wag pa (食べさせる)」となります。
同様に、受動態の助詞「bo」を付けると、「wag bo (食べられる)」となります。

使役態と受動態の両方を組み合わせると、受動使役態が形成されます。例えば、「wag pa bo (食べさせられる)」となります。

モダリティ

wag mo mi apo pag.
私はリンゴを食べるだろう
log su mi bag.
あなたは持たなければならない
wag lo mi apo deg.
彼はリンゴを食べたい

モダリティは、動詞の意味に対する話者の態度や意図を示すために使用されます。
logmasnit語には、推量・可能性、義務・必要、願望・希望、可能のモダリティがあります。
モダリティを表す助詞は以下の通りです。

モダリティ 助詞
推量・可能 mo
義務・必要 su
願望・希望 lo
可能 ni

例えば、動詞「wag (食べる)」に推量・可能の助詞「mo」を付けると、「wag mo (~するだろう)」となります。
同様に、義務・必要の助詞「su」を付けると、「wag su (~しなければならない)」となります。

モダリティ助詞は動詞(態助詞)と時相詞の間に置かれ、動詞の意味を補完します。

疑問文

wag mi apo pag ka?
私はリンゴを食べていますか?
wag mi kona pag?
私は何を食べていますか?
kona mi kona pag?
何を私はどうしていますか?

疑問文は、文の最後に疑問助詞「ka」を付けることで形成されます。
例えば、「wag mi apo pag ka? (私はリンゴを食べていますか?)」となります。

疑問助詞「ka」は文の最後に置かれ、文全体を疑問文に変えます。

また、疑問詞を使った疑問文もあります。疑問詞はすべて統一され「kona」であり、聞きたいものが入る場所に入れます。
例えば、「wag mi kona pag? (私は何を食べていますか?)」となります。
聞きたいものではないが確定していない後にはkinoを入れてください。
このkona,kinoは主語、目的語、時相詞、モダリティ助詞のどこにでも入れられます。ただし、動詞をkonaにした場合、必ず目的語を入れなければならないことに注意してください。
目的語を使わない場合は、目的語の位置にkonaを置いて下さい。

否定

wag na mi apo pag.
私はリンゴを食べていない
log mi bag na.
あなたでない人は持っている
wag pa mi apo na deg.
彼はリンゴじゃないものを食べさせる

否定文によらず、ものの「否定」を表す場合は、その語の後ろに「na」を置いてください。

例えば、「wag na mi apo pag. (私はリンゴを食べていない)」となります。
同様に、「log mi bag na. (あなたでない人は持っていない)」となります。

否定詞「na」は否定したい語の直後に置かれ、その語を否定します。

形容詞・副詞・前置

形容詞や副詞は、必ず形容する語の後ろに置きます。 また、前置詞を置くことで、場所や時間、方法などを表すことができます。
前置詞は名詞や形容詞の後ろに置かれ、その名詞の意味を補完します。

前置詞 意味 前置詞 意味
ke ~する.../~するもの no ~の.../~のもの
to ~に/~へ se ~よりも...
za ~と同じくらい do ~から
ga ~で(時) zo ~で(場所)
ki ~すること ne ~が使われている/~が中に入っている
ze ~するための

例えば、「no pag (私の)」、「to bag (あなたへ)」などがあります。
一部の前置詞には動詞をつけることができます。例えば、「ke wag (食べるもの)」、「ki log (持つこと)」などがあります。この場合、おけるのは動詞だけでなく、動詞句です。
そのため、前置詞の後に動詞を置き、そのあとに時相詞やモダリティ助詞を置くことも可能です。例えば、「ke wag mi (食べているもの)」、「ki log su (持たなければならないこと)」などがあります。

その他

この文法書は随時更新予定です。

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